ファンレスPCを組もうとしたら3つも初期不良に当たりました
初期不良2つも引き当てました
ファンレスPCを組もうと思ったらまさかのCPUと電源というトップレベルにありえなさそうな初期不良を引き当てました、というお話です。ついでにBluetoothも死にました。
今回組んだ構成含めて解説します。Hackintoshの話は次の記事でします。
あらまし
最近ではmacOSとWindowsで作業するのが半々くらいになってきています。
macOSはAdobe、クリスタ、Cinema4D他クリエイティブ系とPagesなど、Windowsでの作業はExcelとそれに使うCSVを出力するソフトです。詳しくは書けません。
普段のiOS管理がmacOSなので音楽もmacOSの方に入れていたのですが、Windowsの方に音楽をコピーするのをめんどくさがってました。macOSだと映像編集が多いから流せないし、せめてWinの作業中くらい音楽流したい。でも20GBくらい移すの面倒。
そういえばitunesのホームシェアリングあるじゃん→Macbook Pro置いておけばWinからでも音楽流せるんだね(というか容量の問題で音楽入れてなかったiPad Proでも聴けるね)→でもいちいち鞄から出して充電器さして流すのは面倒→24時間起動のサーバーbuildすればいいのでは??天才???しかもNASみたいな使い方すればMacbook ProのTime Machine取るの楽になる!!
みたいなノリで自作PC2台目で自作サーバー兼メディアプレーヤーを組むことにしました。
本当はもう一台PC組みたかっただけです。
組む目的
- iTunesサーバー。音楽を入れておいてホームシェアリングでメインのPCの容量削減。
- Time Machineサーバー。ネットワーク経由で取れたらいちいちHDD引っ張ってこなくても2台分(実際には今回組むPC含めて3台分)を楽に取れる。
- NAS代わりに。ネットワークに一台あればMacbook Proからもデータが参照できる。(今も出きなくはないけどWinが起動してるとできない)
- メディアプレーヤー代わりに。Blu-rayドライブを積んで映画が見たい。CDもそれで取り込めばitunesに追加しやすい。
以上から、
1. 24時間起動する
2. HDDが2台以上積める
3. Blu-rayドライブを積める
4. 小さくて省電力
をテーマにしました。ここから泥沼。
構成を考える
どちらかというと完全にHackintoshのことを忘れて構成を考えました。最後の方で少し思い出して追加してます。
- マザボ
小さいのがいいなと思ってMini-itxに決定。 前回のがZ370 Taichiだったし今回もASRockで、と軽く決めました。
最初はB365M itx/acにしようかと考えてましたが、Thunderbolt3、というかUSB-Cが欲しかったのでZ390 Phantom Gaming itx/acにしました。
ASRock Intel Z390 チップセット搭載 Mini-ITX マザーボード Z390 Phantom Gaming-ITX/ac
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- メディア: Personal Computers
B365はiGPUしか使わない人にはかなりいい選択肢だと思います。若干リアのインターフェース少ない気がしますけど、、、
ケース
まず難関でした。- . 小さくて
- . 3.5インチHDDが2台以上積めて
- . ODDも積める
なんていうケース、ほとんどないんですよね。小さくてODD積めるけど3.5インチHDD2つ以上積めなかったり、ODD積めて3.5インチHDD積めるけど大きすぎたり、小さくて3.5インチ積めなかったり。ほとんどは大きいすぎるのとODD積めないのでしたけど。小さいのはだいたいHDDもODDも積めなかったんですけど。
そんな中、素晴らしいケースメーカーを見つけました。
Streacomというオランダのメーカーです。
メインはファンレスケースのようで、話題となった?DB4などが有名です。
その中で、初めはFC7 Alphaというケース(ファンレスではない)にしようかと思ったのですが、小さいファンってうるさいんですよね。24時間起動だと本当に気になりそうで嫌だったのと、ファンレスに興味を持ったのでFC8 Alphaというファンレスケースにしました。
高いです。
ここから泥沼にはまっていきます。
FC8 Black ALPHA no Optical Drive
- メディア: 付属品
ちなみにこれのODD付きです。
- CPU
ファンレスなので極力TDP低めのがいいということで、Tシリーズしか選択がなくりました。
PentiumはmacOS上ではfakecpuidしなきゃいけないみたいなので、Coreシリーズにしました。
どうせ使うとしても映画観るのと少しのネットです。i3でも十分すぎるくらい。
i3-8100Tが在庫がなかったので、次に在庫があるCPUを探したらCore i5-8500Tでした。オーバースペックもいいとこです。iMacかよ。
Core i5-8500Tは、i5-8500から性能を犠牲にTDPを35Wに落としています。つまりコア数は変わらずにクロックが下がります。具体的にいうとベースクロックが3.0Ghzから2.10Ghzまで落ちます。Turbo boostは4.0Ghzから3.5Ghzまで落ちます。元のTDPが65Wなので、結構がっつりです。それでもi3よりはちょっとマシです。Macbook ProのSkylakeのi7なんて目じゃないくらいは性能いいですけど。
iGPUはUHD 630なので、macOSとの親和性も高いです。そしてそのiGPUが問題を起こしました。
- メモリ
16GBもいらないし2666MHzもいらないっしょ!と思って8GBにしました。2666Mhzの方が安かったので2666にしました。安心と安全のCorsairです。
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- メディア: Personal Computers
- ODD
Blu-rayの再生環境を持っていなかったので、映画大画面で観たいなって思って付けました。
ケースがノート用の12.7mmのスロットインしか対応してないので注意です。結構少ないです。
ヤフオクで買いましたが、ベゼルが付いてなかったので別で買ったりしてます。
PanasonicのUJ265です。2013年製。
macOSでもしっかり認識します。 でも動作音結構うるさいです。ファンレスって静音なのにな。
SATAがスリムラインSATAなので変換とか必要です。ご注意を。
- HDD/SSD
HDDは2台設置。一台はWestern Digitalの6TB。こっちはデータサーバー用。
もう一台はメインPCの4TBを移設。これはTime Machineサーバー用に。
SSDはWestern Digitalの120GBのM.2のSATA接続のです。これはOSインストール用にしました。
SSDのヒートシンクはマザボについてます。
6TBのHDDが微妙に高さが干渉しましたが、頑張って位置調整で誤魔化しました。
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- ネットワークカード
Hackintosh必須のやつです。
前回使ったBCM94352Zが安いやつが売り切れていたので、BCM94350ZAEにしてみました。 途中からBluetoothが動かなくなったので、結局BCM94352Zに変更しました。
- アクセサリ
StreacomのケースにはFlircというIRレシーバーがつけられて、赤外線のリモコンで電源を入れられます。
メディアプレーヤー的な使い方をするには最適だな!と思いこれも買いました。
リモコンはサウンドバーのリモコンを使用。 サウンドバーはこれにしました。
あとは適当なBluetoothのマウスとキーボードを追加。
- モニター
いろいろ考えてBenQのEL2870Uにしました。4KHDRつきです。
でもTNパネルなので、正面以外だと色が残念なことになります。
そのうち更新しようと思っています。
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それでは本題です。
初期不良詳細(CPU編)
とりあえずパーツが届き始めたので、組み立てを開始。
へえ、Mini-ITXってやっぱ小さいんだなとか、CPUのヒートシンクすごいなとか思いながら組み立てました。
電源とODDが届いていなかったので、とりあえず前に使っていた玄人志向の650Wの電源をつないで動作確認。
ちゃんとiGPUで動作しましたが、何回かBIOSに行かなくて、その後起動。BIOS設定をして再起動しても…………あれ?
なんと画面がつきません。
CMOSクリアして、もう一回起動させても変わらず。
途中で再起動する様子はないので、中は動いてるな?と判断してメインPCから1070tiを出してきて繋ぐと…………画面出るじゃないですか。
BIOS設定からもう一回iGPUをプライマリにすると…………起動しない。
わぁびっくり。iGPU初期不良だこれ。
仕方がないので途中までは1070tiでセッティングをしていきました。
今回はPCワンズさんのオンラインショップで買ったのですが、ワンズさんに問い合わせると「一回PC一式送ってくれ」とのこと。
なので電源とSSD (すでにClover入れてあったからね)だけ外して、大阪に送ることに。
次の日には結果が返ってきたのですが…………
「こちらでの動作テストでも内蔵グラフィック機能が動作しないことを確認致しました。別のマザーボードとの組み合わせでも症状が発生しましたので、相性問題等ではなく初期不良(故障)が御座いました。」
との返答。本当にびっくりしました。
なのでちゃんと動くものと交換されて返ってきました。
ワンズさんはしっかりと検証してくれて、対応もかなりよかったので、今後パーツを買うときはワンズさんにしようと思いました。
初期不良詳細(電源編)
電源はというと、Amazonでセット品が売り切れていたので、PicoPSUだけ購入、アダプタをオリオスペックさんで、そしてヤフオクでACアダプタを落としました。
いざ繋いでみると……………ショートが発生。
Din 4ピンからの変換をかませているのですが(これはPico PSUの公式にも載っている方法です)、ACアダプターをこの変換まではちゃんと通電するのですが、Pico PSUに繋ぐとショート。
ちなみに繋ぐ瞬間にはバチって光ります。
ACアダプターはランプが付いているのですが、それがPico PSUを繋ぐと消えるので、あちゃーって思いました。
Pico PSUが悪いのか?と思ってもう一個注文してみたり、変換をもう一回買ったりしてもダメでした。
後日、電源のセットが入荷しているのに気づき、単品で買ったPicoPSUを返品し、新しく購入したところ、きちんと動きました!
ACアダプタがいけなかったのかな、と思っています。
初期不良詳細(BRC94350ZAE編)
まずWindowsで起動させると、Wifiはすぐに機能したのですが、Bluetoothはドライバーがないようで、デバイスマネージャーでその他のデバイス欄に入っていました。
いろいろ探したところ、LenovoのサイトからBluetoothソフトウェアをダウンロードすれば使えました。
macOSではOOB(kextなしで使える)と書かれていましたが、結局kextが必要でした。
何回かの再起動でようやく認識したのですが、なぜか一回認識した後の再起動で接続できなくなりました。
カード自体は認識しているのですが、デバイスを接続しようとしても「接続できませんでした」と出るばかり。
Windowsを起動させても、接続はできても、操作ができません。
BluetoothデバイスのプロパティでBluetoothサービス(つまりはプロトコル確認です)を確認すると………普通は表示されるはずのHIDデバイスが出ません。
どうやらファームウエアが書き換えられる途中で失敗したのか、死んだようです。
これではどうしようもないので交換することにしました。
同じのでは大変になりそうなので、安心のBCM94352Zに交換しました。
次回は実際にBuildした時の云々について書きます。