巻きでメモ

ハード・ソフト面でのメモとか。

一般的なWindows用の構成に追加するハード

Hackintosh特有の追加パーツ

前回の記事で自作PC機のパーツ構成を紹介しましたが、実はこの構成はHackintoshのことを考えないで組んでいます。
Hackintoshのために追加したパーツは以下の通り。

ハードディスク構成

M.2のSSDmacOS用に、SATA SSDWindows用に、1TBのHDDはTimeMachine用に割り当てました。
Windowsのシステムを入れていた4TBのHDDはSSDにクローンでコピー後、2TBずつに分割してWindowsMacそれぞれのデータHDDにしました。
OSの入っているハードディスクなどは一つにまとめてパーテーションで分けてもいいのですが、勝手にEFIが書き換えられると面倒なので、物理的に分けた方が安全です。
TimeMachine用のHDDが内蔵できるのはHackintoshの強みです。足りなくなればいくらでも増設できます。場合によっては10TBとかのHDDを買って何ヶ月も前のバックアップから復旧とかもできますね。
ちなみに、MacWindowsではディスクのフォーマット形式が違うので、認識はしていてもそれぞれ違うOSでフォーマットされているハードディスクに書き込みはできません。勝手に書き換えられることもありません。(EFIは別です)

HackintoshでWi-fiBluetoothを使う

Wi-fi&BluetoothカードはZ370 taichiにもデフォルトで実装されています。しかし、Intelチップセット(BluetoothのみBroadcomのチップが積まれている?)なので、Hackintoshでは使えません。Intel Wifiチップはkextがありません(あるにはありますが、通信ができません。そもそも開発が2年前で止まっています)
そこで実機で使われているBroadcom製のカードを使うのですが、安価でガイドも充実しているBCM94352を使いました。 BCM94352にもいくつかあるのですが、M.2を使うBCM94352Zを選びます。主に最近のノートPCに積まれているようで、Lenovoなどの保守部品が出回っています。3000円程度で購入できます。

ただし、普通のM.2とは切り欠きが違う(wifiカードはEタイプ)ので、Z370でwifiカードがデフォルトでささってるタイプのマザボを使うと、元々ささっているIntel製のカードを置き換えることで使うことができます。Z390やH370などではチップセット側にwifiBluetoothが統合されたので、このM.2カードを置き換える方式が使えるかはわかりません。同じようにカードがささってるだけなら楽なのですが……
ちなみにアンテナがないと全くもって電波を拾ってくれません。MHF4という端子形状のアンテナケーブルを使う必要があります。

[asin:B071GFG4KR:detail]

必要なKextとSSDT

Hackintosh側で使うkextは、FakePCIID.kextと、そのセットに含まれるFakePCIID_Broadcom_wifi.kext、AirPortBcrmFixup.kextそしてUSBInjectAll.kext、BrcmPatchRAM2.kextとBrcmFirewareRepo.kextです。
BrcmPatchRAM2.kextとBrcmFirewareRepo.kextはS/L/Eに入れる必要があるみたいです。それ以外はEFIのClover/Kext/otherに入れておけば大丈夫です。
AirDropやHandoffを使うにはssdt-arptというSSDTが必要なので、GitHubからダウンロードしてSSDTフォルダに入れます。これでフルで使えるようになります。
ちなみに、WindowsではWindows updateがドライバを拾ってきてくれます。特に設定しなくてもwifiBluetoothも認識します。

使ってみる…セットアップに苦労した話

私がIntelチップセットから換装した際、Bluetoothは認識したのですが、WifiBIOSレベルで認識をしていませんでした。Bluetoothのみしかデバイスマネージャーに出てこなかったのです。
しかし、Hackintosh側でKextを入れたり、windows側でNIC用のドライバを入れたり、色々と試行錯誤して、一晩置いたら認識するようになりました。不思議な話です。何かしら不具合があったのでしょう。なにはともあれ現在は安定して使用できています。