巻きでメモ

ハード・ソフト面でのメモとか。

Lian Li TU150で持ち運べるVR用機を作る

きっかけ

もう半年以上前の話ですが、VRヘッドマウントで鑑賞するタイプの作品を作った際に、それを動かすためのPCが必要になりました。
もともとメイン機を台車に乗せて移動させて持って行ったりしたのですが、ATXの入るミドルタワーでグラボ2台にHDDも付いてて、重くて運ぶのが大変だったので、ハンドルがついてるWindows機を組もうと考えました。

選定

まずはケースからです。
ハンドル付きで小さくて良さそうなのといえばLian Li TU150しか目に入りませんでした。

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はいかっこいい。
itx/dtxケースで、フルサイズ3スロットグラボが入ります。
電源はSFX、CPUクーラーは165mm高まで、3.5inch/2.5inch HDD/SSDは2台まで搭載できます。
冷却は全て12cmファンで、フロントに1、ボトムに2(2スロット厚までのグラボ搭載時のみ15mm厚までのファンが搭載可能)、バックに1搭載可能です。
ハンドルが付いていて、「岡持ち」スタイルです。
色はシルバーとブラックがあり、Lian Liのシルバーファンを使いたかったのでホワイト系でまとめることにしました。

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今回のパーツはこちら。
マザボGIGABYTE Z590I VISION Dです。発表されてからこれにしようと企んでいました。とにかく見た目がいいので後で写真を見て欲しい。
Unreal Engineをいじる際に、9900Kと同じくらいの性能がないとコンパイルが厳しいよな〜〜〜と思い、8コア16スレッドのi7-10700Fに。
せっかくホワイト系なので、メモリはTeam T-Force Xtreem ARGB 3600 16GB×2 ホワイトに。
CPUクーラーはAlpenfoehn Brocken 3 White Editionです。日本ではオリオスペックでしか扱いがありません。
なお、ファンを2台挟むタイプのクーラーなのですが、後ろのファンが入らなかったので後に換装してます。最後に書きます。
電源はCorsair SF750にホワイトのスリーブ延長ケーブルです。正直550Wでもよかったのかもしれない。
GPUは手持ちのGTX1080tiから、PalitのGameRock Premium Editionを。ホワイトではなくブルーですが、ご愛嬌…………
この時代らしく4ピンでRGB制御できるので、ホワイトに光らせることで誤魔化します。
ファンはずっと使いたかったLian Li Bora RGBのSilverです。これ本当にかっこいいです。
SSDとHDDは今までメイン機の方でWindows用に使っていたSabrentのRocket 2TB NVMe SSDとWDの2.5inch HDDを使い回します。

組み立てる

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Z590I VISION Dです。
系統的にはメイン機で使っていたDesignareの後継という扱いです。Z490まではZ390/X299Xと同じような見た目だったのですが、Z590ではB550で採用された新デザインに移行しました。
Designare/VISIONはもともとクリエイター向けなので、拡張性の高さが売りだったのもあってATXしかなかったのですが、ITX版がZ590になって初めて出ました。
シリーズの特徴でもあるThunderbolt3を2機搭載し、VRHMDだけでなく液タブにケーブル1本で出力可能です。フロント用USB-C端子もさせるので、合計3個のUSB-Cを使えるITXはこれだけですね。
このマザボ自体は光らないのですが、ARGBと4ピンRGBの両方の端子が付いてます。
なお、Comet Lakeの場合NVMe M.2は1台しか使えません。

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バックパネルもついています。
こんなに機能モリモリなので4万もします。嘘でしょ。
Z390 PG itxは2万3000円で買ってるので、それより明らかに高いんですけど。
見た目がいいのでもう許します。

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メモリを積みました。
ここまでソリッドなホワイトのメモリはなかなかなかったですね。
このメモリもARGBで光ります。正直カラバリ前のブルー基調のモデルより好きです。

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電源ケーブルはホワイトのスリーブの延長ケーブルを使いました。結構馴染んでていい感じ。
このあたりで気づいたんですけど、Z590I VISION Dにはフロントオーディオのピンがないので注意。

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完成。
ホワイトな感じのいい感じにまとまりました。
ハンドルを持てば余裕で片手で動かせるので、展示で外に持っていく時にとても役に立ちました。
なお、このクーラーは本当はTDP210Wまで冷やせるはずなのですが、後ろのファンが入らなかっらがために全然冷えず、高負荷時に90度を超えて危険だったので、換装します。

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Deepcool AS500 PLUS WHです。
後ろのリキフリはメイン機の換装用です。

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こうなりました。

デフォルトのファンは14cm(穴は12cm)で、メモリとIOパネル付近の干渉を避けようと上にオフセットするとケースからはみ出ます。
で、ファンは当初の予定通りLian Li BORA RGBにします。
RGBのケーブルは、グラボにマザボからの12VRGBを入力するものです。Palitのソフトからでも制御はできますが、マザボから一括制御の方が色が統一できて良いですね。

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ちゃんとCPUクーラーの上も光ってます。
ファンの反射じゃないです。

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なお、このCPUクーラーはNVMeスロットのヒートシンクがちょうど干渉しました。Comet LakeだとM.2_1は使えない(Rocket Lake専用)ので、取り外しちゃいます。

まとめ

特にベンチマークとかはないですが、CPUも80℃を超えることもなく、Unreal Engineでの制作でも十分に使えるので良い感じです。
グラボをホワイトのものに置き換えたいですが、次だと3080tiか3090になってしまうので、(ケースに入るサイズ的にも)しばらくは放置で。
ホワイトで持ち運べるPCの完成でした。