巻きでメモ

ハード・ソフト面でのメモとか。

【Success】9900K+Z390 Designare+Radeon VII+DDR4-3600 64GB

Details

Components
CPU: Intel Core i9-9900K
MB:GIGABYTE Z390 Designare
Memory: G.SKILL F4-3600C19Q-64GSXWB(DDR4-3600 16GB×4)
Graphics: AMD Radeon Vii 16GB (ASRock Phantom Gaming)
CPU cooler: DEEPCOOL Captain 240 pro
Storage: Corsair MP510 960GB×2
Storage: Samsung 860 EVO 500GB, Samsung 850 EVO 250GB
Case: DEEPCOOL MATREXX 70 3F
Power Supply: Corsair RM850X
Wifi+Bluetooth: Broadcom BCM94352Z(Fenvi PCIeアダプター経由)

What Works
All functions (including iMessage)

Kexts
AirpotBrcmFixup.kext AppleALC.kext
BrcmFirmwareRepo.kext
BrcmPatchRAM2.kext
FakePCIID_Broadcom_WiFi.kext
FakePCIID_XHCIMux.kext
FakePCIID.kext
FakeSMC_ACPISensors.kext
FakeSMC_CPUSensors.kext
FakeSMC_GPUSensors.kext
FakeSMC_LPCSensors.kext
FakeSMC_SMMSensors.kext
FakeSMC.kext
IntelMausiEthernet.kext
Lilu.kext
USBInjectAll.kext
WhateverGreen.kext
Drivers
AptioMemoryFix-64
ApfsDriverLoader-64
AudioDxe-64
DataHubDxe-64
EmuVariableUefi-64
FSInject-64
SMCHelper-64
VBoxHfs-64
Software
SMBIOS: iMacPro1,1 OS: macOS 10.15
Clover: r4934

メインPCを更新しました

一年半ほど経って、8700Kと1070tiがヘタってきたのか、AdobeやらCinema4Dやらゲームが落ちるようになってきました。
せっかくなので、実機でも使われている9900Kにして、10.14.5でドライバが正式対応したRadeon VII、そしてメモリは64GBとモンスタークリエイティブマシンに更新することにしました。
macOSの方もシステムの中身もMacbook Pro(2016)から引き継いでるので、実質2年半分のダストが貯まってきてたので、OSもクリーンで入れることにしました。
ちょうどzen2が出るタイミングだったのですが、まだRyzentoshは不具合が多いようだったのでいつも通りのintelで組みました。メモリもNVMeもかなり安く、買うなら今しかない!ということでグレードアップしました。

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ハード面の詳細

CPU

9900Kです。言わずもがなです。58000円程度で、買う2週間前から見てましたがこんなもんで推移してました。(数百円ずつ下がってはいましたが)
i7-8700Kに比べると、2コア増えたのに最大5Ghzで、実際に15%も早くなります。
レンダリングエンコード(しかも重くて長いやつ)をよくする私にとっては本当にこれ以上ないintel CPUです。
zen2は確かに魅力的ですが、16コアの3950Xが出たところでmacOSできちんと最適化されてないと意味がありません。その点で9900Kでいいじゃん、となりました。

マザボ

GIGABYTEのZ390 Designareです。初GIGABYTEです。BIOS設定違いすぎてわかりませんでした。
選んだ基準としては、
1. Thunderbolt3内蔵
2. M.2 Ekeyの交換のしやすさ
3. VRMの堅牢性
でした。
まず、Thunderbolt3内蔵のZ390ということで、前回(

makinok.hatenablog.com

)はZ390 Phantom Gaming itx/acを使いましたが、今回はATXなのでこれで。
前回と違うのは、Thunderbolt3で映像を流せるように、バックパネルのDisplayportが入力になっている点です。
そのため、ASRockのThunderbolt3 AicGIGABYTEGC-TITAN RIDGEのように、Thunderbolt3にグラボからの映像を流すことができます。
USB-Cに4K60Hz+USB3.1信号を流して液タブをつなぐクリエイターにとって、最適な仕様となっています。
M.2 Ekeyに関しては、Z370 TaichiとZ390 PG ITX/acはバックパネルの位置にM.2 Ekeyがあり、交換をするにはマザボをケースから外し、I/Oインターフェースとサウンドチップ部の一体型カバーのネジをマザボをひっくり返して外さないといけなく、かなり大変でした。いちいちコネクタ類をつけ直すのが面倒で、今回のマザボ正面にM.2 B/M keyと同じように接続できるDesignareはかなり助かりました。
VRMは12+1本と、ゲーミング向けマザボに劣らない本数があります。例えば、同じGIGABYTEのZ390 AORUS Masterは12+2本、ASRockのZ390 Taichi Ultimateは12本です。
これは、エンコードレンダリングなどで、長時間CPUに安定して電力を送り続けなければいけないというクリエイター向けの配慮のようです。
あとで書きますが、Hackintoshが本当に何の障害もなくヌルっと入ります。
M.2は2スロット、SATAは4ポートで、USB3.0と2.0が1個ずつしかなかったり、Addressable RGBヘッダーがなかったりと、少し不満が残るマザボです。
WifiカードスロットであるCNViスロットはかなり癖があるので、後述します。

メモリ

奮発しました。G.SKILL Sniper XシリーズのDDR4-3600 64GBです。色はUrban Camoです。 Arkで4万切ってて、普通に安かったです。OCメモリに興味があったので購入。
64GBも使わない気がしましたが、まぁC4DとAEの案件は普通にあるし、と思い64GBにしました。

G.Skill Sniper X F4-3600C19Q-64GSXWB (DDR4-3600 16GB×4)

G.Skill Sniper X F4-3600C19Q-64GSXWB (DDR4-3600 16GB×4)

  • 発売日: 2018/01/01
  • メディア: Personal Computers

グラボ

一番の元凶(?)Radeon VIIですね。 7nmプロセスの最初のメイン帯の製品で、HBM2が16GBもあります。 10.14.5でドライバが標準搭載され、不自由なく使えます。
MI50にグラフィック機能をつけたもので、倍精度などはほぼInstinctやQuadroやTeslaなどと同じように使えます。なので、3DCGレンダリングなどはGeforceなどと比べ物にならないくらい速いです。
OpenGLの実力はかなり良く、Cinema4Dでアンチエイリアスプレビューを使用してゴリゴリ制作をしてグリグリ動かすと、100%の力を遺憾なく発揮してくれます。アクティビティモニターがかなり楽しいことになります。
まだPremiereやAEの案件がなかったので試してはいませんが、かなりの速度が出る予感がしています。
実はPCIe4.0で動くことがRadeon Driverで示唆されています。今後HackintoshというかmacOSでPCIe4.0が使えるようになれば、PCIe4.0で動くかもしれません。
一方のゲームはというと、2560×1080のウルトラワイド環境ですが、PUBGはウルトラ設定で75Hzをキープします。同時にOBSで配信しても全く問題ありません。
今後3440×1440の100Hzのモニターを導入すると、どのくらいのfpsでキープできるのかが問題になりそうです。

ちなみに、ファンは本当に爆音です。びっくりします。他のファンよりも圧倒的に存在を主張してくれます。流石にうるさすぎるので水冷を検討し始めるレベルです。
どうやら生産を中止したようなので、欲しいmac使いのクリエイターの方は早く買うべきかもしれません。この性能で9万なんていう値段のグラボはそうそう出てこないと思われます。

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CPUクーラー

9900Kなら簡易水冷でしょ、ということで、ドスパラで安かったDeepcoolのCaptain 240 Proを買いました。
同じくDeepcoolのケースについてるaddressable RGBファンと同じファンで、同じように制御ができます。
ただし、私の水冷ヘッドのRGBは不良だったようで、RGBがかなりのエラーを起こします。
変な色が混じったり、もはや水色しか光らなかったりと。
しかし、冷えるには冷えるので、そのまま使用しています。
アイドル時36℃/ピーク時78℃程度で推移します。

SSD

前回のメインマシンはNVMeを256GBしか積まず、容量圧迫が激しかったので、今回はCorsairのMP510 1TB(正確には960GB)にしました。一枚15000円程度でした。安くなったものです。
せっかく安かったので、macOSだけでなくWindowsもこれにしました。
ランダムリード3480MB/s、ランダムライト3000MB/sで、かなりの速度があります。
970 EVO plusの500GBと値段が近く、どちらにしようか迷いましたが、ランダムリード20MB/s差しか違いがないので、容量の大きいこちらにしました。 現在130GB程度既に食っているので、しばらくは大丈夫でしょう。

ケース

本当はMac Pro 2006あたりのを改造する気でしたが、あまり状態のいいのが出てこない&改造する手間が大変、ということで、CPUクーラーと同じDeepcoolのを選びました。
Deepcool Matrexx 70 3Fで、120cm Addressable RGBファンが3つとLEDストリップが付属します。(どちらも組み込み済みです)
全面ガラスの取り外し機構がかっこいいです。完全に好みですが。
電源カバーの上面がガラスで、取り外しが簡単でした。配線の際にかなり便利でした。

その他パーツ

電源は前メインPCからの使い回しです。850Wと若干足りてなさそうな気配がしますが、頑張ってもらいます。
ファンをNoctua NC-12x25 PWMを5個買いましたが、1個しか使ってません。次のBuildでも使わないのが決定したので、ヤフオクに流します。
Wifiモジュールは前PCからBCM94352Zを回収しました。

ソフトウェア面詳細

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結構いつも通りです。Z390 Designareを使ったBuildはTonyさんのところに詳しくガイドがあるので、そこを見れば大丈夫だと思います。
SMBIOSはiMac Pro 1,1にしました。どうやら9900K+Radeon VIIはiMac Proだと性能が上がるようです。
9900Kは8700Kと違い、実機で採用されているだけあって、完璧に動きます。それ以上に、かなり最適化されているようです。
メモリが3600Hzだとうまくインストールできなかったので、2666Hzで設定した上でインストールをして、インストールが終わってから3600に設定し直しました。
おそらく、今回のBuildでは全体的に親和性の高いパーツの組み合わせだったようです。

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各種ベンチマークです。8700K+1070ti時代よりかなり性能が向上しているのがわかります。
この記事を書く直前にベンチマークをし直したのですが、組んですぐよりも性能の向上が見られます。やっぱり最適化でしょうか。

Wifiカード(CNVi)について

とりあえず組んで、Windowsを入れて気づきました。
なんと、Wifiカードが認識しません。 この時、初期で刺さっていたintelの9560NGWからBCM94352Zに差し替えていたのですが、認識しません。
どうやら、第9世代から導入されたCNViというものが原因でした。
これは、チップセットの機能とCNVi専用Wifiモジュールを組み合わせて使用するもので、CNVi専用M.2 EkeyにはCNVi対応カードしか認識してくれません。
Z390 Phantom Gaming itx/acにも同じカードが刺さっているものの、あちらは普通のM.2 Ekeyにも対応していました。
これは、各マザボによって異なるようで、端子によってはどちらも対応、CNVi専用のみ、と分かれています。
なので、Z390 DesignareでBCM94352Zなどを使用するには、FenviなどのPCIe x1の変換カードなどが必要になります。
個人的な推測ですが、縦に刺すタイプは大丈夫で、B/M keyと同様に寝かせて刺すタイプはCNViのみな気がします。
まだRyzentoshをする人は少ないとは思いますが、X570などではCNViは対応していないはずなので、どちらのタイプでも大丈夫でしょう。

とりあえず、これくらいにしておきます。かなりクリエイティブ環境を重視したせいか、Twitterなどでゲーマーの自作PC好きな方々から「只者じゃない」と言われました。
Z390 DesignareはTwitterでも日本人は5〜6人しか使ってるのを見たことがありません。その上、Hackintoshをしているのは自分含め2人だけなようです。
これで、前回の目標だった「iMacの最上位を超える」どころかiMac Pro最下位モデル(55万)すら軽々と超えてしまいました。
あまりにもRadeon VIIがうるさいので、本格水冷に手を出すことにします。