巻きでメモ

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公開されているBIOSでCPUが対応してるか調べる

makinok.hatenablog.com

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この2つの記事で書いたCPUIDとBIOSの関係ですが、公開されているBIOSがどのCPUIDに対応しているかを調べてリストアップしてくれるスクリプトを見つけました。
MC Extractorです。

github.com

ここからダウンロードできます。

MC Extractorの使い方

まずはMC Extractorをダウンロードします。
中に入っているMCE.pyをBuildします。 このスクリプトPythonです。 なのでとりあえずターミナルなりコマンドプロンプトを開きます。
Pythonが3.7.0以上じゃないと使えないので

python --version

を打ちこんでバージョンを確認しておきましょう。
うちのiMacPro1,1 Build(

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)は2.7だったので即座にアップデートをかけました。なおmacの場合はbrewからインストールします。

brew.sh

ここからどうぞ。
そうしたら、Readme.mdのC. Download MC Extractorに書かれているとおり上から順番にコマンドを入れてコンパイルします。

出来上がったpycacheのフォルダの中のMCE.cpython-37.pycをpythonコマンドで走らせます。

するとこんな感じで起動します。

f:id:makino_k:20200405142909p:plain

あとはここに各マザボのサポートページからBIOSを落としてきます。そのファイルをここにドラッグ&ドロップすると一覧として表示してくれます。

実際に調べた

f:id:makino_k:20200405142923p:plain f:id:makino_k:20200405142916p:plain ひとまず前回の記事で挙げたASUS WS C621E SAGEとGIGABYTE C621-WD12の最新BIOSを放り込んでみました。
どちらもSkylake〜Cascade Lakeの50654〜50657をサポートしているようですが、面白いのはC621-WS12の方で、50653というCPUIDもサポートしています。
どうやらこれはXeon Platinum P-8124とP-8136というCPUに割り当てられていました。普通のPlatinumと違って頭にP-とついているのが特徴です。なおこれはAmazon AWSのカスタマイズモデルみたいです。
f:id:makino_k:20200405145906p:plain 次にSupermicro X11DAi-Nを入れてみました。
結果はWS C621E SAGEと同じような感じですが、Lastの欄が全てYesになっています。
この欄はMicrocode Updateが最新版だとYesになるみたいです。(BIOSのリリースノートに書いてある update cpu microcodeのことです)
f:id:makino_k:20200405145901p:plain ES版に対応している、と謳って公開されているWS C621E SAGEのBIOSを入れてみたところ、本当にES版に対応していました。
Ebayにたくさん転がっているSkylake-SPのESはたいてい50652です。

まとめ

BIOSガCPUIDに対応しているかどうかきちんと調べてから焼くことで、無駄な時間を減らせますね。 そしてやはり最新のマザボはSkylake-SPのESには対応してないみたいでした。ちゃんと探せばもしかしたらどこかには最新版でも残っているものがあるかもしれませんね。